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サント・スピリト教会

1250年にオルトラルノ地区の一画が伝道活動に適した土地と見なされ、聖アウグスティノ修道士らよって買い取られた。そこに築かれた教会と修道院は、またたく間に界隈に住む工場労働者家族らにとって町の目印となった。オルトラルノは中心街に比べより健全な地区と見なされるようになり、14世紀末にはそれまでに移り住んで来た富裕市民らの出資で教会に再構築・拡張工事が施された。ブルネレスキによる当初の設計では、アルノ川両岸から教会ファサードが見えるよう川に面して築かれるはずであった。しかし1446年にブルネレスキが逝去、後任を務めた建築家ジョヴァンニ・ディ・ガイオーレとサルヴィ・ダンドレアは外部から内部にいたるまで修正を施し、設計原案とは部分的に異なる仕上がりとなった。1480年に完成したクーポラの屋根は瓦葺きで、工事の際には作業がしやすいよう瓦の一つ一つに番号が記された。翌世紀(1503〜17年)にはバッチョ・ダニョーロにより鐘楼が設計され、また、縁取り装飾が施されたファサードの方は1700年代まで石仕上げのままで、その後しっくいが塗られた。教会内部は完璧なルネサンス様式で優雅な美しさを見せている。身廊は三つに仕切られていて、それを支える35本の石柱にはセレーナ石が使われ、コリント式の柱頭が施されている。主祭壇(1599〜1608年)は彫像装飾がなされた大理石製の柵に取り囲まれており、その上を覆う天蓋には細かな透かしの入ったクーポラが重なっている。美術作品の中でも特に重要なものとしては、救援の聖母la Madonna del Soccorsoが描かれた1400年代タブロー、フィリッピーノ・リッピ作の玉座の聖母と聖人たち(1490年)やサンソヴィーノによるコルビネッリ家礼拝堂などが挙げられる。豪華なヴォールト天井で覆われたvestibolo(教会入口)を渡ると、ジュリアーノ・ダ・サンガッロ(1489〜94年)制作の八角形の聖具室へと続いている。これは15世紀フィレンツェにおける最高傑作の一つとされており、ブルネレスキの作風に影響を受けている

フィレンツェとその他の Monuments サント・スピリト教会
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